FX初心者のためのDD方式解説
国内FXでは“DD方式”という注文方式を採っているのをご存知ですか?
僕は恥ずかしながら、海外FXと比較したことで初めて知りました(^▽^;)
国内と海外ではこの注文方式が違うらしく、一般的には以下のようにまとめられるそうです。
- 国内FX = DD方式(OTC方式)
- 海外FX = NDD方式
そして調べていくと実は注文方式の違いが、海外FXとのスプレッドの広さ や 手数料の違いに深く関連していました。
ということで今回は、まず国内FXで採用されているDD方式について徹底的にまとめてみようと思います。
もくじ
【用語解説】DD方式とは
別名OTC方式(相対取引)。
トレーダーの注文に対して、FX会社のディーラーが裁量でその注文を売買するか決めるというもの。
FXの売買はトレーダーとFX会社だけではなく、インターバンクと呼ばれる金融機関の市場があって成り立っています。
そのインターバンクとトレーダーの間に、FX会社のディーラーが仲介する形で注文を受注発注しているのが、DD方式。
ただ上記の説明でもあった通り、インターバンクにどのような注文を流すか、もっと言うと注文自体流すかどうかはディーラー次第なのです。それは例えば「この注文はトレーダーが勝ちそうだから通そう」だとか、「この注文は負けそうなので通さない(呑む)」といった感じに。

この時重要なポイントは、FX会社にとって
- トレーダーが負ける = 利益
- トレーダーが勝つ = 損
となる仕組みになっているということ。つまりトレーダーとは損益関係を逆に持っていると言えます。
また、この仕組みがあるからこそDD方式を採用しているFX会社は、超低スプレッドを提供しても大丈夫なくらい儲けられているんですね。
メリットとデメリット
さてここからは、DD方式のメリットとデメリットを紹介していきましょう。
DD方式を採用しているFX会社側にとってのメリット・デメリットは何なのか、
またDD方式採用のFX会社を選択するトレーダー側のメリット・デメリットは何なのか、
二つの面から考えていきたいと思います。
FX会社側のメリット・デメリット
先に言うと、FX会社にとってDD方式を採用することはメリットしかありません。
強いてデメリットを挙げるとすると、「DD方式だから注文取引が不透明だ」と言われるくらいでしょうか。
それでもトレーダーが極狭スプレッドを求めるなら、特に問題ありませんからね。
では引き続きメリットの話です。
メリットは主に以下4つが挙げられるでしょう。
- 顧客の注文をインターバンクに流さなくてもよい(呑み行為)
- 相場の状況にあった価格でインターバンクに流すことができる
- スプレッド幅を意図的に操作できる
- 顧客の損失が利益になる(統計上勝てるトレーダーは10%未満)
どれも、インターバンクとトレーダーの間に入ることで、FX会社がトレーダーより優位に立てるという状況からくるもののようですね。
トレーダー側のメリット・デメリット
反対にDD方式採用の会社を利用するトレーダーにとってはどうでしょう。
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こうして見ると、やはりメリットの少なさが目立ちますね。
デメリットの中でも個人的に一番嫌なのは、「指値のスリッページ」でしょうか・・・
指値をずっと前に指しているにも関わらず、指値と若干ズレた価格で約定しているというのは納得できません!ヽ(`Д´)ノプンプン
あとはスキャルピング。
ディーラーを介して注文しているので、次々と沢山の取引を行うスキャルピングは時としてディーラーの作業が追い付かない場合があるようです。
しかもトレーダーが勝ち続けていたら、FX会社側的には結構な損失になってしまいます。
そこでよく聞く「スキャルピングで勝っている時の口座凍結」に繋がるわけなんですね~。
まとめ〈NDDとの違いを比較〉
ここまでDD方式について見てきました。
FX会社がDD方式を採用する意図については、十分なメリットがあることから納得できたと思います。
ではなぜ国内FXにおいてDD方式を採用する会社が多いのか。
それはやはり日本人トレーダーのほとんどが、注文方式よりもスプレッドや手数料にこだわっているからと言えるでしょう。というより、そもそも注文方式に違いがあること自体知らない方も多いのでは・・・?(;´・ω・)
僕のFXを始めるキッカケになった先輩も、国内FXトレーダーなのですが知りませんでした。(笑)やっぱり広い視野を持つのは大事だなぁと思った今日この頃、、という感じです。(笑)
では、DD方式と比較されるNDD方式はどうなのか!
次は海外FXで主に採用されている注文方式「NDD方式」のメリット・デメリットにも迫ります!
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